Antioxidant 抗酸化の秘密
01 身体の酸化について考える
健康志向の高まりによって、「抗酸化」が広く知られるようになりました。健康で快適な暮らしにつながるキーワードとして、商品、動画、書籍、雑誌などで取り上げられ、さまざまな方法で取り組むご家庭も増えています。
人間は、重量にすると1日に約20kgの酸素を呼吸で取り入れていると言われ、その中の約2%分が活性酸素に変わります。
活性酸素には強い攻撃力があり、体内の病気となる原因菌を退治する役割があります。
半面、増えすぎてしまうと健康な細胞まで攻撃してしまい、 体がどんどん酸化してしまうのです。
専門家によると、活性酸素は老化や万病の元と言われており、増えすぎる活性酸素から体を守ることが重要 とされています。
切ったリンゴが赤茶色に変わってくるのも、いわゆる酸化現象です。これは、切った部分から酸素が内部に入り込み、活性酸素となり細胞の遺伝子が傷ついたり、表面の被膜が酸化することで変化が起こります。
これに似た現象が、日々体内で起こっているのです。
また、体内の抗酸化力は加齢によって減少してくることも分かっています。それは主に体内で作られるSODと呼ばれる抗酸化酵素が、大体40歳前後から低下するためです。
よって、加齢と共に抗酸化について意識を高めて、体の抵抗力を上げておくことが重要となります。
この活性酸素は、スポーツをした時に一番増えると言われています。体を酷使して大量の酸素を摂取すると、比例して活性酸素が増えすぎてしまうため、アスリートたちは体内の増えすぎた活性酸素を、いかにして減少させるかを考えています。
そうでなければ体内で老化が急激に進み、スポーツを辞めた後で短命になってしまう可能性が高まるためです。
その理由により、トレーニングの横には水素水が置いてあります。水素水には抗酸化力があるため、トレーニングには必須と言われています。
02 室内の空気を抗酸化することから
アレルギー、過敏症、老化、生活習慣など、身体の不調は、化学物質によって引き起こされます。
何気なく吸っている室内の空気にも、さまざまな化学物質が含まれており、「身体の酸化」を早める原因になっています。
また新築やリフォーム後の室内で、目がチカチカしたり、カラダに違和感をもった場合、それはシックハウス症候群の可能性があります。シックハウス症候群は、室内の化学物質が原因で起こる体調不良で、特に主婦や高齢者、子どもに起きやすいと言われています。
呼吸による酸化を防ぎ、身体を正常な状態に戻す「還元」は、抗酸化住空間づくりで実現できます。
意識せずに、無理なく身体の酸化を防ぐことができたら…。寝室、リビング、子ども部屋で、森林のような空気を吸えたら…。
ナチュリアコートは、フィトケミカル「BANSEI」の作用を生かし、人間の身体を本来あるべき健康で美しい状態に還元させる抗酸化室内空間をつくりだします。
Feature01
抗酸化を可能にした
フィトケミカル「BANSEI」
ナチュリアコートに含まれるフィトケミカル「BANSEI」は、天然植物100%のワイルドオーガニック成分です。 安全性の観点から選び抜かれた日本各地の管理された野山に自生する3つの植物から独自の技術で抽出しました。
3つの植物に豊富に含まれている「レスベラトロール」は、ポリフェノールの一種。細胞の酸化を防いだり、肌の弾力を回復してくれたりする抗酸化物質です。血流の改善や血糖コントロールなどに働くことで、生活習慣病の予防としても注目されています。
抗酸化、酸化還元、抗菌の効力を高める植物抽出溶液「BANSEI」は完全無農薬、野生植物のため、身体にも地球環境にもやさしい成分で構成されています。
-
イタドリ Fallopia japonica
「痛取り」という名前の由来の通り、 擦り傷などの皮膚疾患に効果があり漢方薬にも使用されています。
-
よもぎ Artemisia princeps
古くから様々な病気やケガに効能を発揮し、最近では抗がん作用も化学的に証明されました。
-
柿の葉 Diospyros kaki
豊富なビタミンC等の成分により古くから殺菌や活性酸素除去、防虫などに使用されています。
数値で見る抗酸化空間
ナチュリアコートの施工前の室内空気の状況と、施工後を比較してみました。ホルムアルデヒド、総揮発性有機化合物、一酸化炭素、二酸化炭素の4項目においてすべてが大きく下がり、抗酸化空間に変わったことが分かります。一度施工すると、ナチュリアコートが剝がれ落ちないかぎり永続的に抗酸化空間が続きます。
- 規定数値
-
HCHO(ホルムアルデヒド) 0.1mg/㎥TVOC(総揮発性有機化合物) 0.4mg/㎥CO ppm(一酸化炭素) 0.50ppmCO2(二酸化炭素) 1,000ppm以下
Feature02
住まいと暮らしに
抗酸化を
部屋の空気も、日々のアメニティも抗酸化へ ナチュリアブランド
日々の生活習慣の中で、いかに身体の酸化を防ぐ対策ができるか。抗酸化作用をもたらす飲み物や食べ物、そして空気を体内にどう有効的に取り入れるか。ナチュリアブランドが、一人でも多くの方の「気付き」のきっかけとなり、健康寿命の延伸の一助となれるよう、活動しています。
室内を自然な空気で満たす
抗酸化室内コーティングマテリアル
フィトケミカル「BANSEI」を室内コーティングマテリアルの成分として使用したナチュリアコートシリーズ。
毎日暮らす住宅を抗酸化空間に変えることで、呼吸から健康を手に入れることができます。
生活に抗酸化を取り込む
ライフスタイルブランド
「錆びない身体と癒し」を目指したライフスタイルブランド「ナチュリアAO Series」は、入浴や保湿に抗酸化成分を含むことで、抗菌、殺菌だけでなく、錆びない身体づくりをライフスタイルから実現させます。
Feature03
二人の想いから生まれた
「抗酸化×空間」の物語
「塗り」に魅入られた二人が偶然出会い、ナチュリアコートが生まれました。共通していたのは「人と社会を健康にしたい」 との想い。商品開発の歩みが進むごとに確信が深まり、室内抗酸化空間による新たなコトづくりが始まりました。
夢物語で終わらせない
二人の出会いは?
角田当社の横浜ショールームに来店された方から抗酸化商材を教えてもらったことがきっかけです。もう3年前(2021年)になります。正直なところ、初めて聞いたときはオカルトチックな印象を受けましたね。ただ、話を聞いていくうちに、だんだんと『これはすごいものだ』と思うようになりました。後日、紹介いただいた高山さんと打ち合わせていくうちに、少しずつ室内コーティングマテリアルとして展開する構想ができあがってきました。
高山BANSEIを世の中に広めてくださる販売代理店様は多くいらっしゃいますが、幸和様のように商品開発まで具体化される企業は少ないです。夢物語で終わらせない企画力と行動力に感服しています。
角田恐れ入ります。ネイチャーグレイス様の本社に訪れるたびに、高山さんからさまざまな話を伺いました。そのなかでも印象的だったのは、『衣食住のなかでも、BANSEIが本来最初に貢献すべきことは住環境です』との言葉でした。
高山独り言だったつもりなのですが...。住環境なら、その空間にいる人にBANSEIの効果を実感いただけますから。そういった想いを抱き続けるなかで、塗装業を手がけている角田社長に出会えたのは縁を感じました。
角田ありがとうございます。私も同じ想いです。
暮らす人も、つくる人も健康に
BANSEIを室内コーティングマテリアルとして生かす発想はどこから?
高山角田社長にお声がけいただく前から、ずっと塗料の開発に携わりたいと思っていました。なぜならBANSEIの開発者が伝統工芸士だからです。
角田確かに神社仏閣は、建築だけでなく、修繕の最終工程にも塗りがありますね。
高山そうなんです。ただ残念ながら、現代で使われている 塗料は、塗師の身体にも、地球環境にも良くない。その現実を知ったとき、『5代、6代、7代先まで続く宝 のはずなのに、これでいいのだろうか』との疑問がわ いたことが私の原点です。
角田私も作り手の一人として共感します。暮らす人だけでなく、建物をつくる人の健康も守る。その理想を実現できるのが、ナチュリアコートであると信じています。
高山身体も、心も健康になる。まさに夢のコーティングマテリアルですね。私が健康上の理由で分析官を辞めた後、BANSEIに出会い、こうして角田社長と社会と身体を健康にするきっかけをつくれたことに感慨深いものがあります。
角田高山さんが商売っ気の強い人だったら、ここまでの関係性にはなっていないです。商品化にあたって、少しでも不安なことが あれば、ずっと相談に乗ってくださる。申し訳ないことに、目先の利益があるわけでもないですし...。
高山BANSEIを広めるにあたって、自分で誓ったことを机上で終わらせるつもりがないからです。それに、角田さんと初めて会ったとき『世の中のために尽くしたい』との姿勢に共感したことも、私の背中を押してくれました。
半信半疑からのスタート
商品化にあたって気になったことは?
角田BANSEIは、よもぎ、イタドリ、柿の葉などから抽出した天然素材だったので、ケミカル製品である塗料との相性が気になりました。『いくら100%天然素材でも、配合したときにケミカルが勝ってしまうのでは?』と心配でした。
高山私は気になりませんでしたね。社会に存在する製品の99%が、何かしらの手が加わった化成品ですから。しかし、化成品は利便性がある分、人体にも、環境にも少なからずダメージを与えてしまいます。そのマイナス部分を天然素材で補うイメージです。
角田開発段階でそう説明していただいて、納得したことを覚えています。それでもナチュリアコートの試作品が完成したとき、『部屋に施工して本当に大丈夫なのか』と一瞬半信半疑になりましたね。
高山その気持ちはわかります。そもそも、製造段階で品質管理や受入管理のハードルを乗り越えなければなりません。JIS規格にもとづいて、強度、密着性、ニオイなど、安全性の証明をする必要がありました。
角田大日化成工業様協力のもと、配合と処方による試行錯誤を繰り返すうちに、わずかなニオイも感じなくなるほど改善されましたね。
高山第2弾、第3弾と開発が進むにつれて、理想と現実の距離がグッと縮まった感覚がしました。液体、パウダー、樹脂と、BANSEIのラインナップを揃えてきたかいがありました。
角田身体にいいものであることを体感できたこともそうですが、高山さんに必要な書類をすべて用意いただき、大日化成工業様も同意された瞬間、半信半疑だった気持ちが『これは間違いなく、世の中に喜ばれる』との確信に変わりました。
健康であってほしい
関東圏を中心に、ナチュリアコートの施工実績が増えてきました。
角田空気の違いを分かっていただける自信はあります。視覚に訴えられるものではないので、学術機関の方々に協力いただきながら、エビデンスを少しずつ増やしているところです。
高山空間の変化を見せるのは、確かに難しいですね。だからこそ、動作、習慣、体調などの違いをはっきりと伝えることができれば、今後の展開がもっと面白くなります。
角田私も常にワクワクしています。最終的に見積もりのテクニックで決まる塗装業とは違った魅力があります。もちろんビジネスとして成長させたい想いもありますが、『まわりの人にずっと健康であってほしい』という気持ちが強いです。こう見えて、寂しがりやなので
高山繰り返しになりますが、私も『健康』を大事にしたいと思い続けてきました。人の身体だけでなく、社会も、地球環境も健康な状態にしたい。その実現には、独りよがりで終わらせず、パートナーシップを組むことが大切です。
角田そういっていただけて嬉しいです。ナチュリアコートのラインナップ拡充も考えていますので、相談させていただくことが増えると思います。
高山もちろんです。この取り組みは、たんなるモノづくりではなく、環境を守るコトづくりだと思っていますから。
角田ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。